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  • 「WordPressのサーバー移行で感じた、しんどさと達成感の記録」

    「WordPressのサーバー移行で感じた、しんどさと達成感の記録」

    〜 mgnbs.com を Xserver → さくらサーバーに移した実録 〜


    ■ はじめに ― サーバー移行って、こんなに大変だったのか

    「サーバー移行って、ファイルとデータベースを移すだけでしょ?」
    実は、私も最初はそう思っていた。
    しかし現実は、そんなに気軽な世界ではなかった。

    今回私は、自分のサイト mgnbs.com を Xserver から さくらのレンタルサーバー に移すという作業を経験した。
    結論から言うと、移行自体は成功した。
    だが、その道のりはまるで RPG のラスボスを倒すような、長くて濃密で、そして少ししんどい旅だった。

    このブログでは、私が実際に経験したことを
    「初めてサーバー移行に挑戦した人間のリアルな記録」
    としてまとめていきたい。

    途中で困ったこと、詰まったポイント、悩んだ部分、そして解決した瞬間の喜び。
    すべて正直に書いていく。

    同じように WordPress を移行したい人にとって、少しでも役に立つ内容になればうれしい。


    ■ 第一章:移行を決意した瞬間

    mgnbs.com を運用していた Xserver をやめ、さくらサーバーへ移行することを決めた理由はシンプルだ。

    • 新しい用途に合わせて環境を変えたかった
    • 自分でドメインを管理して運営したかった
    • ブログをもっと自由に触れる場所を作りたかった

    最初は軽い気持ちだった。

    「ファイルをダウンロードして、新しいサーバーにアップロードして…
    WordPress の wp-config を書き換えれば終わりでしょ?」

    その認識が甘かったことを思い知るのは、このあとだ。


    ■ 第二章:まずは Xserver のデータをとにかく持ってくる

    移行の第一歩は、Xserver からデータをダウンロードすることだった。

    WordPressは大きく分けて2つ取ればよい。

    1. public_html の中身(WordPressの本体・テーマ・プラグイン・画像)
    2. データベース(記事や設定)

    ファイルは FTP で取得し、
    データベースは phpMyAdmin からエクスポートする。

    ここまでは問題なかった。
    問題は 新しいサーバー側でのアップロード に出てくる。


    ■ 第三章:さくらサーバーへアップロード…のはずが、最初から壁が現れる

    さくらのサーバーには、FileZilla ではなく
    “さくらコントロールパネルのファイルマネージャー” でアップロードすることにした。

    しかし、最初にぶつかったのは ファイルサイズ上限 だった。

    ● ZIP が大きすぎてアップロードできない

    mgnbs.com フォルダを ZIP にしてアップロードしようとしたら…

    「ファイルが大きすぎます」

    え、もうつまずいた。

    しかも、ファイルマネージャーはフォルダ単体アップロードができないため
    ZIP に固める必要があった。

    仕方なく、いくつかの方法を試しながらアップロードに成功した。


    ■ 第四章:アップロード後の “二重階層問題” が発生

    アップロードが終わって中を開いたら、
    想定外の構造になっていた。

    /home/ユーザー名/www/mgnbs.com/mgnbs.com/public_html/
    

    「mgnbs.com が mgnbs.com の中に入っている」
    という “フォルダの二重構造” だ。

    その結果、ブラウザからアクセスすると WordPress ではなく
    初期表示の “WordPressのインストール案内ページ” が見えてしまった。

    「あれ?
    本番サイトのデータを入れたはずなのに…?」

    しばらく混乱した。

    しかし原因は単純で、

    サーバーの公開ディレクトリは /public_html の中だけ

    だった。

    つまり…

    • 正しい場所:
      /home/ユーザー名/www/public_html/
    • 間違っていた場所:
      /home/ユーザー名/www/mgnbs.com/public_html/

    フォルダの位置がズレていたせいで、サイトがうまく表示されていなかった。


    ■ 第五章:public_html の中身を正しい位置に移して正常化

    解決方法は以下だった。

    1. public_html 内の WordPress ファイルをすべてコピー
    2. /www/直下にある “二重になっていた mgnbs.com フォルダ” を削除
    3. public_html の中身だけを正しいルートの public_html に配置

    その結果、公開ディレクトリがようやく正しい形に整った。

    /public_html/
      ├ wp-admin
      ├ wp-content
      ├ wp-includes
      ├ index.php
      ├ wp-config.php
    

    これで、サーバー側の“ファイル配置”は正しくなった。


    ■ 第六章:wp-config の修正、そして DB インポートへ

    次にするのは、wp-config.php の書き換え

    Xserver の情報が残っているため、
    さくらサーバーのデータベース情報に書き換える必要がある。

    書き換えたのはこの部分:

    DB_NAME
    DB_USER
    DB_PASSWORD
    DB_HOST
    
    • DB 名:siennasnake2_tomato
    • DB ユーザー名:siennasnake2_tomato
    • パスワード:Tomatonational2930
    • ホスト名:mysql3106.sakura.ne.jp(例)

    書き換えたら、次は phpMyAdmin に移動して
    データベースのインポート を実行する。

    エラーなくインポートが完了し、テーブルが一覧に並んだ時は
    本当にホッとした。


    ■ 第七章:サイトにログインできた…しかし、どこのサーバー?

    ブラウザから管理画面にアクセスすると、
    なぜか一発で WordPress にログインできた。

    だが同時に、こんな疑問が浮かんだ。

    「これ、本当にさくらサーバーの WordPress?」

    DNS がまだ反映されていない可能性もあるし、
    Xserver へアクセスしている可能性もあった。

    そこで DNS チェックツールを使った。

    ● whatsmydns.net で確認

    世界中のサーバーから
    mgnbs.com の A レコードをチェックすると…

    • 49.212.180.108 → さくらサーバー
    • まだ古いサーバーの IP が見えている国もある

    つまり、DNS は広がりきっていなかった。

    “自分の地域はさくらサーバーを参照している”
    と確認できて、ようやく安心した。


    ■ 第八章:WordPress の一般設定とパーマリンク問題

    ログイン後、管理画面の設定を見てみると
    URL が正しく反映されていた。

    • WordPress アドレス(URL):https://mgnbs.com
    • サイトアドレス(URL)も同じ

    特に問題はなかったが、
    通常サーバー移行後はパーマリンクを保存する必要がある。

    ※保存するだけで OK。変更不要。

    ただ、今回私は特にエラーが出ていなかったため、
    そのままでも動作は問題なかった。


    ■ 第九章:ようやく完成。しんどいけど達成感がすごい

    すべての作業が完了し、
    mgnbs.com は完全にさくらサーバーへ移行した。

    振り返ると、思ったより長い道のりだった。

    • フォルダ構造のズレ
    • ZIP のアップロード問題
    • public_html の位置
    • wp-config の書き換え
    • phpMyAdmin のインポート
    • DNS の反映待ち
    • ログイン後の確認作業

    どれも初心者にはハードルが高い。

    正直、途中で心が折れそうだったし、
    「サーバー移行って気軽にやるもんじゃない」と強く感じた。

    しかし、終わってみれば
    確かなスキルと経験が身についていた。


    ■ サーバー移行は“気軽じゃない。でも、確実に強くなる”

    今回の経験を通して、私はサーバー移行を
    “魔法のような簡単作業” ではなく
    “技術と理解が必要なエンジニア的な作業” だと知った。

    しかし逆に言えば、

    一度できたら、それは大きな財産になる。

    次に移行するときは今回よりずっとスムーズにできるだろう。

    そして、もし誰かが困っていたら
    私自身が助けられる側ではなく“助ける側”にもなれるかもしれない。

    そう思えるくらいには、今回の経験は大きかった。


    ■ 終わりに ― これを読むあなたへ

    サーバー移行で悩んでいる人には、
    こう伝えたい。

    「しんどいのは普通。私もめちゃくちゃしんどかった。」

    でも確実に言えるのは、

    • 諦めなければ必ず終わる
    • 少しずつ進めれば絶対に成功する
    • 終わった時の達成感はめちゃくちゃ大きい

    もしあなたもサーバー移行で悩んでいるなら、
    この記事が少しでも背中を押すきっかけになればうれしい。

    そして、技術に不安がある人は
    無理せず、必要ならプロに相談してもいい。
    私も今回、ChatGPT の助けを借りながら一歩ずつ前に進んできた。

    この記事が、同じような状況の誰かの助けになれば幸いです。

  • ◆サーバー移行でWordPressがぶっ壊れた話。

    ◆サーバー移行でWordPressがぶっ壊れた話。

    ― データベース接続エラー地獄からの帰還と、その裏側で起きていたこと ―

    サーバー移行なんて、軽い引っ越しみたいなもんだろう。
    WordPress のフォルダを持っていって、データベースをインポートして、はいおしまい…
    そんな甘い幻想を抱いていたある日のこと。

    ページを開いた瞬間、画面いっぱいに飛び出した文字。

    「データベース接続確立エラー」

    あまりにも急で、あまりにも一言。
    こっちは引っ越しの真っ最中なんだぞ…少しは状況を説明してくれ。

    けれど WordPress は無言。
    ただただ「接続できない」の一点張り。
    すべてのページが沈黙し、ブログは完全に沈没状態になった。

    ここから、私の“サーバー移行サバイバル”が始まった。


    ◆第1章:原因不明の暗黒時代

    サーバーを X から S(さくら)へ移行する作業をしていた。
    WordPress のファイルも、データベースも、確かに移したはず。

    なのに動かない。

    管理画面どころか、トップページすら開かない。
    焦りで手が震える。
    「何が悪い?」「どこが違う?」
    そんな言葉がぐるぐる頭を回る。

    そこでふと気づく。

    ――WordPress は、見た目よりずっと繊細だ。

    特に「wp-config.php」というファイル。
    これは WordPress の“心臓”みたいなもので、データベースにアクセスするためのIDやパスワードが書いてある。

    1文字違うだけで瞬時に止まるくらいナイーブなやつ。

    移行直後、私はその“心臓”を旧サーバー時代のまま連れてきてしまっていた。


    ◆第2章:原因はあの小さなファイルだった

    WordPress がデータベースにつながらない時、ほぼ犯人は一つ。

    wp-config.php

    ここに書いてある、たった4行の情報。

    • DB_NAME
    • DB_USER
    • DB_PASSWORD
    • DB_HOST

    このどれかが違うと、WordPress はデータベースと会話できなくなる。

    私はそのすべてを新サーバー用に書き換えたつもりだった。

    そう、“つもり”。

    でも現実はそう甘くなかった。

    新しいパスワードを入れたはずなのに、なぜか接続できない。
    何度見返しても合っているように見える。

    そして気づいた。

    パスワードの後ろに、
    謎の文字列「;>[」がくっついてる。

    見た瞬間、背筋が凍る。

    PHP は不思議な言語で、
    「変な位置に記号がある」
    ただそれだけで爆速で死ぬ。

    パスワードの一部として認識されれば当然ログイン失敗。
    パスワードの外にあれば文法エラーで即落ち。

    どっちに転んでも WordPress は動かない。

    私はまさに、その地雷を踏んでいた。


    ◆第3章:繊細すぎる wp-config.php の正体

    移行作業って、実はものすごくミスを生みやすい。

    • ブラウザ編集で、カーソル位置がズレたまま打ち込む
    • コピペ時に全角文字が混ざる
    • Visual Studio Code の自動保存で意図しない変更が加わる
    • コメント部分を触っただけなのにエラーになる

    今回の「;>[」事件は、その典型例だった。

    そしてさらに厄介なのは、
    以前のサーバー設定が一部まざっていた問題。

    DB_HOST が旧サーバーのものになっていたり、
    DB_USER の書換えが片方だけだったり。

    WordPress はどこにアクセスしていいのか分からず、
    結果として“接続確立エラー”を吐く。

    ある意味 WordPress は正直だった。

    「いや無理だよ、この設定じゃ行き先わからんよ」と。


    ◆第4章:復活の瞬間

    謎の文字列を消し、
    正しいホスト名、正しいユーザー名、正しいパスワードを入れる。

    保存。
    リロード。

    ――繋がった。

    沈黙していた WordPress が息を吹き返す瞬間。
    まるで心電図の線がピッと跳ね上がるように、
    画面が戻ってきた。

    管理画面にログインできたときのあの安心感。
    「帰ってきた…」という感じだった。

    サーバー移行の難所をひとつ越えたと思った。


    ◆第5章:なぜこんなことになるのか ― 解説パート

    落ち着いたところで今回の事件の本質をまとめておく。

    ●1. wp-config.php は異常なほど繊細

    これは WordPress の核。
    1文字の誤字で止まる。

    さらに PHP の仕様で、

    define( 'DB_PASSWORD', 'abc');
    ;>[
    

    こうなると、後ろの記号が文法エラーを引き起こす。

    ●2. サーバー移行は「コピーして貼るだけ」では終わらない

    特にデータベースのホスト名(DB_HOST)はサーバーごとに違う。

    Xサーバー → localhost
    さくら → mysql***.db.sakura.ne.jp

    同じじゃない。

    ここがズレるだけで全滅。

    ●3. パスワードは“完全一致”じゃないと絶対に通らない

    似ている文字(0とO、1とlなど)に注意。

    そして今回みたいに
    謎の記号が混ざっていた
    というケースも実はよくある。

    ●4. エディタの仕様やコピペでも事故る

    特にブラウザ内エディタはミスを誘発しやすい。
    ファイルをローカルで編集 → アップロードするのが一番安全。


    ◆第6章:今回の経験で得た結論

    ●サーバー移行は“気軽にできるけど、気軽に壊れる”

    ファイル移動して終わり、じゃない。
    データベースと設定ファイルの整合性を取り直す必要がある。

    ●WordPress は便利だけど、とんでもなく繊細な生き物

    普段は優しいけど、機嫌を損ねると一切動かない。

    ●エラーからの復旧は、意外とスキルアップになる

    今回の作業であなたは、
    wp-config.php の構造と重要性を完全に理解した。

    もう“ただのユーザー”から一歩抜けている。


    ◆おわりに:破壊 → 恐怖 → 理解 → 成長

    WordPress の移行は、慣れれば簡単。
    でも最初は「壊れた!?」と騒ぎたくなる瞬間が必ず来る。

    今回その“恐怖ゾーン”を自力で突破した。

    そして今、WordPress の裏側の仕組みを理解し、
    復旧できるほどの力を手にしている。

    ここまでできる人は、実はかなり少ない。

    トラブルは確かにしんどい。
    でもそのぶん、ブログ運営者としての経験値は爆上がりする。

    あなたはもう、サーバー移行の“本質”を知ってしまった。
    次に同じ問題が来ても、きっとこう言える。

    「はいはい、wp-config でしょ?そこ直すわ。」


    もし続編として