結論を先に書いた方が、ブログは読まれやすく、理解されやすい。
これは文章の流行や好みの問題ではない。
人間の認知特性。
Web上での視線行動。
UX研究と論文構造。
これらを総合した結果として導かれる、構造上の合理性。
- 人は文章を最初から読まない。
- 視線の動きが示す現実。
- 結論が先にあると、読む価値が即座に伝わる。
- Webで生き残る文章構造。
- 結論は理解の軸。
- 結論ファーストが弱く見える理由。
- 強い結論の条件。
- 断定と独断の違い。
- 学術論文との共通点。
- 体言止めが効く理由。
- 体言止めの適切な使いどころ。
- 最適な文体設計。
- まとめ。
- Nielsen Norman Group(Web可読性・UX研究)
- Information Foraging Theory(情報採餌理論)
- Eye-tracking studies(F-pattern / Z-pattern)
- Serial Position Effect(初頭効果)
- Inverted Pyramid Writing(逆三角形構造)
人は文章を最初から読まない。
ブログは「読むもの」ではない。
判断するもの。
ページを開いた瞬間、読者が見ているのは内容ではない。
「自分に関係があるか」。
「答えがありそうか」。
「時間を使う価値があるか」。
この判断が、数秒で行われる。
視線の動きが示す現実。
視線追跡研究で確認されている事実。
ユーザーの視線は、
上部。
左側。
強調された語。
この順に動く。
いわゆるF字型視線パターン。
途中にある重要な結論は、見られない可能性が高い。
つまり、結論が後ろにある文章は、
内容以前に評価されない。
結論が先にあると、読む価値が即座に伝わる。
人は無意識に計算している。
「得られそうな価値 ÷ 読むコスト」。
これは情報採餌理論と呼ばれる行動モデル。
結論が先にあれば、
「この先に答えがある」
と一瞬で分かる。
その結果、
スクロール。
本文の読解。
この流れが生まれる。
Webで生き残る文章構造。
ニュース記事や技術記事で使われ続けている型。
逆三角形構造。
結論。
理由。
詳細。
この順で書く。
理由は単純。
Webでは、最後まで読まれないことが前提。
途中で離脱されても、
結論だけは持ち帰ってもらうための設計。
結論は理解の軸。
人の認知には初頭効果がある。
最初に提示された情報ほど、
理解と記憶に影響する。
冒頭に結論があると、
それが思考の軸になる。
以降の説明は、
「その結論を支える材料」
として整理される。
結論のない説明は、
常に「で、何が言いたいのか」を探させる。
これが読みにくさの正体。
結論ファーストが弱く見える理由。
順番の問題ではない。
結論の中身の問題。
弱く見える結論には共通点がある。
感想。
曖昧な表現。
条件の欠如。
例。
×「結論として、〇〇は大切だと思う。」
これは結論ではない。
意見表明。
この瞬間、文章は論として崩れる。
強い結論の条件。
結論が弱くならないために必要なもの。
判断。
条件。
評価軸。
この三点。
・何についての話か
・どこまで当てはまるか
・何を基準に良いと言っているか
これが含まれていれば、
結論を先に出しても弱くならない。
断定と独断の違い。
断定は危険ではない。
独断が危険。
断定。
根拠と条件を伴う判断。
独断。
根拠も条件もない言い切り。
例。
弱い。
「ブログは結論を先に書くべき。」
強い。
「情報提供型ブログでは、結論を先に書いた方が読了率が高くなりやすい。」
対象と評価軸が明確。
検証可能な主張。
学術論文との共通点。
論文は感想文ではない。
だからこそ、
Abstract(要旨)が最初に置かれる。
本文を読む前に、
結論と価値を示すため。
研究者もまた、
読む価値を先に判断する。
結論先出しは、浅さではなく配慮。
体言止めが効く理由。
「だ」「である」は論理を強くする。
同時に、圧も強くなる。
体言止めは、
主張の音量を下げる技法。
断定を消すのではない。
提示に変える。
これにより、
・反発が下がる
・スキャン性が上がる
・リズムが生まれる
特に、要点との相性がいい。
体言止めの適切な使いどころ。
使う場所。
・結論文
・段落の冒頭
・要点のまとめ
・注意喚起
使わない場所。
・因果関係の説明
・定義
・根拠の提示
体言止めは、
論理を省略する力を持つ。
だからこそ、
論理の芯では使わない。
最適な文体設計。
最も完成度が高いのは、混在。
要点。
→ 体言止め。
説明。
→ だ・である調。
例。
結論として、情報提供型ブログでは結論ファースト構成が有効。
これは、読者が答えを探す目的で訪れる割合が高いためである。
特に直帰率と滞在時間の改善という点で効果が出やすい。
圧と論理のバランス。
まとめ。
結論を先に書くことは、文章を弱くしない。
弱くなるのは、
感想になったとき。
条件がないとき。
評価軸が曖昧なとき。
体言止めは、逃げではない。
設計。
論理を保ちつつ、
読みやすさを上げるための選択。
迷わせない構造。
押しつけない語尾。
この組み合わせが、
「正しい文章」を
「読まれる文章」に変える。
Nielsen Norman Group(Web可読性・UX研究)
公式サイト(UX・可読性・要点先出しの総本山)
https://www.nngroup.com/
Webユーザーは読まない(スキャンする)という有名記事
https://www.nngroup.com/articles/how-users-read-on-the-web/
要点を先に出すべき理由(Inverted Pyramid含む)
https://www.nngroup.com/articles/inverted-pyramid/
Information Foraging Theory(情報採餌理論)
原著研究者(Peter Pirolli / Stuart Card)による解説ページ
https://www.peterpirolli.com/information-foraging/
Wikipedia(概要把握用・引用可)
https://en.wikipedia.org/wiki/Information_foraging_theory
※
「人は価値 ÷ コストで情報を探す」という考え方の出典。
Eye-tracking studies(F-pattern / Z-pattern)
F字型パターンの元記事(Nielsen Norman Group)
https://www.nngroup.com/articles/f-shaped-pattern-reading-web-content/
視線追跡を使ったWeb可読性研究まとめ
https://www.nngroup.com/topic/eye-tracking/
Serial Position Effect(初頭効果)
Wikipedia(心理学の基本概念として広く使われる)
https://en.wikipedia.org/wiki/Serial-position_effect
ブリタニカ百科事典(学術寄り)
https://www.britannica.com/science/serial-position-effect
※
「最初に提示された情報が強く記憶・理解に残る」根拠。
Inverted Pyramid Writing(逆三角形構造)
Wikipedia(ジャーナリズム起源の説明)
https://en.wikipedia.org/wiki/Inverted_pyramid_(journalism)
Nielsen Norman GroupによるWeb向け解説
https://www.nngroup.com/articles/inverted-pyramid/


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